【アポロ技研の技術力】最先端の技術というのとは少し違う。考え抜かれて、鍛え抜かれて、研ぎ澄ましてアポロカラーになった技術とワザがある。

0.8×0.4×0.4mmのセラミックに
20ミクロンの銅線を巻く技術

電子回路に不可欠のインダクタは積層タイプが主流ですが、セラミックなどのコアに銅線を巻いた巻線タイプもハイエンド商品としていまだ健在で、これを生み出しているのがアポロ技研の巻線機というわけです。

とはいっても、いまワーク(加工対象物)の最小サイズは0.8×0.4×0.4mm。これに、人間の髪の毛よりも細い太さ20ミクロンの銅線を巻いていくのですから、その生産設備にどのくらいのデリケートさが求められるか、ご想像いただけると思います。

アポロ技研では、このように超微細加工ができる生産設備を独自の力で次々に開発し、発注元である大手部品メーカーエンジニアたちをそのたびにうならせてきたのです。

巻線機を核に開発アイテムを一貫生産システムにまで拡大

巻線タイプのインダクタは、巻いている銅線の位置が規格よりも何ミクロンかずれただけで特性不良を起こしてしまいます。そのために銅線を巻き終えた製品を検査し、良品と不良品とに選別しなければなりません。さらに良品として出荷されるインダクタは、基板に実装する装置に装着できるよう、テーピングをする必要もあります。

当初は巻線機だけを納めていたアポロ技研ですが、お客さまからのご要望により検査装置やテーピング装置も開発。結果的に巻線タイプのインダクタに関しては、スタートからフィニッシュまで生産のすべての装置を担当することになりました。どんなご要望にも「できません」とはいいたくない、アポロ技研のエンジニアスピリットがこれらの生産設備を生み出したといってもいいでしょう。

PLCをフル活用して生産機械の制御に新しい風を

アポロ技研の巻線機のアクチュエータには、主としてステッピングモータを使用しています。第1号機でも40個以上のアクチュエータを搭載していますが、これらのすべてについて、同期をとりながらコントロールする制御技術もアポロ技研の得意とするところです。

アポロ技研の制御技術の特徴は、PLC(Programmable Logic Controller)をフルに活用して、そのソフトウェアについてもすべて自社開発している点にあります。これによって、一般的に使用されるモーションコントローラに比べて自由度の高い多軸制御が可能になり、最新の巻線機では、56個(56軸)のアクチュエータを同時にコントロールできるようになっています。これほどの多軸制御技術は、他にちょっと類を見ないかもしれません。